「ジョン・ウィック:チャプター2」 2017年 アメリカ 原題:John Wick: Chapter 2 122分 アクション/スリラー (監督)チャド・スタエルスキ (出演)キアヌ・リーブス、イアン・マクシェーン、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、コモン、ローレンシュ・フィッシュバーン
はじめに:以下感想を含め核心に迫るネタバレなし)
国内では7月7日に公開だが、米国版のブルーレイが6月13日に発売されたので米Amazonで予約購入した。勿論、日本語字幕、日本語吹替え無し。$19.96(約2,200円/送料別途)
海外版ブルーレイが増えていく
あらすじ:基本プロット)
ジョン・ウィックは伝説の殺し屋だったが、旧知のサンティーニの殺しの依頼は断った。しかし過去に二人で交わした『血の契約』は絶対で破棄する事は許されなかった為、ジョンは止むを得ず依頼を引き受け完遂する。だが、サンティーノは口封じの為に部下をジョンに襲わせるが、尽く撃退されて身の危険を感じ、700万ドルの懸賞金をかけてジョンを葬る画策をする。世界中の殺し屋に狙われるジョンの運命や如何に!?
感想:核心に迫るネタバレなし)
英語の読解力人は並み以下だが、アクション映画に字幕は不必要と鑑賞に挑んだ(懲りない)。
が、想定外にドラマパートが多かったので、詳細が分からず苦労した。もう、ひたすら画だけに集中した2時間。
前作は全編に渡って、ほぼ均等にアクション場面が配置されて飽きなかったが、本作品では見所になる銃撃戦まで長かった。
ただ、戦闘に入るまで、現地(ローマ)で特殊な背広を仕立て、多種多様な武器を調達する場面は良かった。ここの会話はオサレ。
拳銃から自動小銃、散弾銃から刃物まで、チェックに余念の無いキアヌ・リーブスの仕草は正にプロの殺し屋だ。
本作品ではホテル『コンチネンタル』を中心に構築された暗殺者の世界が前作よりもより深く描かれていた。
また、破ってはいけない数々の掟の重要さと、それを破った者への厳格な処分が具体的に描かれる。
ガン・フーを含めたアクションは、前作ではリズムよく簡潔に描かれていたが、今作では敵の数も半端無いので一つのシークエンスが必然的に長くなり、少し飽きてしまう。
それでも、マガジンの交換時に、ほぼ毎回、薬室に弾薬が装填されているかチェックする等、各所にキアヌの近接戦闘におけるテクニックの披露に唸らせられる。
半面、随所で見られるナイフや徒手格闘戦が長過ぎてテンポが悪い。なかなか雌雄が決しないのはストレスを感じる。
本作品では、暗殺者のレトロで独特な世界観やネットワークの世界規模の確立が判明し、物語が際限なく作られる事を示唆した。
だが、面白さの観点では、残念ながら前作に及ばない。尺を短縮して無駄なくコンパクトに描いて欲しかった。
それでもキアヌ・リーブスの全力で暴れまくる姿は痛々しいが、何回観てもかっこ良い!
★★★★☆(満点★5つ)