映画「ジャック・リーチャーNEVER GO BACK(2016)」 | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「ジャック・リーチャー ゴーネバーバック」 2016年 アメリカ 原題:Jack Reacher:Never Go Back  118分 アクション/スリラー (監督)エドワード・ズウィック (出演)トム・クルーズ、コビー・スマルダーズ、パトリック・ヒューシンガー

 

 

あらすじ)

陸軍犯罪捜査部を指揮していたジャック・リーチャーは今は放浪の身だ。人身売買の事件を解決した後、担当したターナー少佐に会いに行ったが彼女はスパイ容疑で逮捕されていた。また彼女の弁護人もジャックと会った直後に何者かに殺された為、ジャックが容疑者となる。ジャックは収監されていたターナーを助けて逃亡を図り、事件の真相を探る為に奔走するのだった!

 

 

感想)

ジャック・リーチャーを主人公とした小説の映画化第二弾だ。監督はクリストファー・マッカリーから、エドワード・ズウィックに変更。

 

本作品でも、作者のリーチャイルド氏が前作と似た役柄でカメオ出演している(かなり痩せられていた)。

 

原作小説は当時出版されていたシリーズ1巻目の「キリング・フロワー」を途中までしか読んでいなかった(途中放棄)。

 

 

足跡を残さず神出鬼没な主人公のジャックは、元陸軍憲兵隊を指揮する少佐で、エリート軍人だった。

 

相変らず数手先を読んで行動し、徒手格闘でも銃撃戦でも秀でた才能を発揮するジャックは、理想のヒーローだ。

 

そんなジャックを、トム・クルーズが全力で演じるが、今回は自分でも制御できない不確定要素な二人が登場する。

 

 

一人は事件の渦中に巻き込まれた女性士官のターナー少佐で、男社会の軍隊で出世するだけあって、異性への対抗意識が強い。

 

演じるのは、モデル出身でMCUシルーズ「アベンジャーズ」でも活躍するマリア・ヒルを演じたコビー・スマルダーズだ。

 

もう一人は、ジャックの娘の疑いがあるサマンサだ。母親が養育費を払わないジャックを提訴した経緯が描かれるが、これには裏がある。

 

 

ただし、ジャックもサマンサも、「もしかしたら・・・」という疑念を抱きつつ、危険な状況で疑似家族的な絆が生まれてくる。

 

ここに、ターナー少佐が絡まなかったのが、ちと寂しかった。最後まで少佐はクールでかっこ良かった。

 

本作品では、民間軍人会社が絡み、武器の密輸入に関与した軍の腐敗した設定がスリリングに描かれる。

 

しかし、配役も脚本も演出も前作の方が良かった。何よりもサスペンス度が大きく下回り、普通のアクション映画に成り下がったのが残念だった。

 

次回作はあるのか!?配役を変えてテレビシリーズでジャックの現役時代を描くのが良いかも。

 

★★★★☆(満点:★5つ)