考える道具を考える -21ページ目

考える道具を考える

The instrument which I think

ワールドカップを見ていて、
攻守のバランス、攻守の切り替えのタイミングということを考えていた。

将棋の勝負の面白いところは、
どんなに実力の差があっても、
お互いに一手ずつしかさすことができないところか?

守りの強い将棋は負けない。
しかし、攻守の切り替えのチャンスで、
リスクを負っても攻撃する力量のない棋士は、
名人にはなれない。

ワールドカップでは、日本のチームワークが注目されている。
勝負は負けたが、満足感は高かった。
しかし、勝負には勝てなかった。

鉄壁の守りは完成形に近いものがあったが、
攻守の切り替えが、もう一つだったからだろう。

攻守の切り替えには勇気がいる。
その瞬間をどう判断するか?

将棋でいえば、
相手が緩い一手をさした時が、切り替えの瞬間だ。
サッカーでいえば、
相手の選手の小さなミスに切り込んでいくということだろうか?

一人の頭脳の中での戦いの将棋と、
11人、あるいはベンチまでいれて20人以上の選手の集団での戦いとは、
本質的に勝負の質は違うが、
攻守の切り替えの瞬間を逃さない直観力は、
どちらも大切なのだと、つくづく思ったのでした。


東京、高円寺のJRガード下の商店街にある都丸書店には1970年代の香りが漂っている。

みすず書房の哲学書、社会学、政治哲学書があり、そして、クセジュ新書がある。

先日、高円寺に行く機会があり、都丸書店に立ち寄ってみた。クセジュの実存主義という本を手に取ってみた。

この本は、私が学生時代に興味深く読んだ本だ。しかし、中を見ると、その活字の小さいことに驚いた。

パソコンで言えば8ポイントくらいだろうか?活版文字で、ほとんど読めない。昔はこんな文字を読んでいたのだろうか?

でも、都丸書店の中で出会った実存主義が時間を超えて今に蘇ったのも事実だった。

10代の私が見つめようとした実存は、今の私にはどのように存在しているのだろうか?

結局、クセジュは買わずに書店を出たのでした。クセジュ新書の値段は300円だったな、、、。





iPhoneからの投稿
高円寺コモンズ。

JR高円寺駅からガード下商店街を阿佐ヶ谷方面に抜けたトッツキあたりにある実験空間・高円寺コモンズで、昨夜、KATARIBAの今村亮さんをゲストに迎えて「百人百働」というテーマのイベントが開催された。

このKATARIBAとは、今村久美さんが代表理事をつとめるNPOで、高校に、自分探しの授業を提供して、悩める高校生の心を支援する事業を行っている団体といえばいいのかな。

特に面白いのは、高校生が主役で、親子、教師などとの縦の関係や、仲間や友人という横の関係ではない「ナナメの関係」に位置するキャストと呼ばれる先輩敵存在の方々と主役の高校生が語る場を提供していること。

ナナメの関係とは、高校生からみれば、自分の悩みを話すのに「適当」な位置にいる遠くもなく近くもない存在といえばいいのでしょうか。

まぁ、昔で言えば、何処にでもいた口煩い親戚の叔父さん、近所の先輩あたりと一致するのでしょう。

‥‥

社会が成熟し、共同幻想としての「夢」を見ることもなく、将来への不安を抱えたまま青春時代を送っている現代の若者達。彼等、彼女等は、「問うても」反応のない上下の関係や、薄い友達関係の中に反映できない心の奥底の声を持っているわけですね。

そこで本来高校生が活躍する場であるはずの学校に入っていって、ナナメの関係を実現する劇的空間を設置し、問題解決しようという試みなのですね。既に70以上の高校で実現し、効果が現れているという。

この仕掛けを聞いていて、確かに主役は高校生だが、キャストとしてボランティアで登場するナナメの方々の方も、実は高校生と対話していて大きな問題解決のきっかけづくりになっているのではないかと、ふと思ったのでしたが‥‥

そういう関係性の不思議に着目してKATARIBAをやっているとしたら、仕掛け人の若いお嬢さんは、たいしたものだと関心したのでした。

年代を超えて、みんな寂しい心を持っていきている時代を、何とかしたいものですね。


沈黙する日本経済。
既に20年。

一年ごとに首相が替わっても、
なかなか経済復活ができない日本。

そして新たに菅首相が誕生すると、
その経済ブレーンとして俄かに注目を集めている
大阪大学 小野善康教授の発言に関心を持っている。

BSフジ。昨夜プライムニュースの生番組にゲスト出演。

その独特の理論は面白かった。

小野教授が主張する最大の不況克服のポイントは、
雇用。

雇用が回復すれば、お金が市場で循環するようになる。
お金が循環すれば経済活動は活性化し、
経済的需要は拡大する。

最大のポイントは雇用。

そのためには、増税してお金を作り、
雇用を促進するために使う。
菅首相の消費税10%の理屈は、
この当たりにあるらしい。

消費税だけがターゲットではなく、
いわば税金でも、国債の発行でもいい。
要は、お金を雇用に使うこと。

働く場所が確保され、
賃金が確保されれば、基本的な社会不安は解消され、
日本人は生活を楽しみ、知的好奇心に富んだゆとりのある生活ができるようになる。
使うお金ができれば、お金は循環する。

成長戦略の要は雇用にあるという理屈だ。

但し、この考え方は、
今日のように失業率が高いレベルで止まっている時に有効だという。

さて、自分の生活でも、
貯蓄に精進するのではなく、
遊びに時間を使い、仕事以外の時間にお金を使う‥
そんな生活ができるのだろうか?

まぁ、でも他の経済学者の不況脱出理論に説得力がない中、
興味深い理論ではありました。

心情察知力を磨く!

こんなテーマで公開研究会を開催しました。

主にコンタクトセンターでの、
お客様とコミュニケーターとの対話の中に求められるスキルとして、心情察知力が重要であるという仮設を検証する研究会でした。

言葉には、
意味と感情がある、
と言われていますね。

何か美しい風景を見て、
「ほらっ、奇麗ね!」
と投げ掛けられた言葉には、

「自然や景色が美しいと感じている」という意味と、
「あなたもそう思うでしょ!」という共感の共有への期待が込められているわけです。

単純ですが、
この意味の伝達と、感情の伝達の裏には、
共感への欲求を達成させたいという思いがありますね。

別の言葉でもそうですが、
何気ない会話の中にも、
そうした「共感」への欲求が深くかかわっていると思うわけです。

特に、日本人の美意識には、
言葉で語り尽くす論理的な世界より、
言葉の響き、言葉によって流れる風‥
のような感覚を大切にする心情がありますね。

だからこそ、
心情を察知する力が必要なのではないかと‥。