2月14日を特別の日と捉える人は、
結構多いのかもしれませんね。
でも、私の、この日は、また特別の日でして、
齢、還暦を迎えた日でもあったのです、
と、彼は告白してくれました。
これでようやく私も、
高齢者の仲間入りができました。
とても喜んでおります、
とも言いました。
老いを感じる年頃でもありませんぞ!
その年齢のイメージと、自分の身体の現状を比較して、
健康であることに感謝したい、
と付け加えました。
‥‥
そして彼は、私に自分の好きな田村隆一さんの、
この詩をプレゼントしてくれました。
針一本
床に落ちてもひびくような
夕暮がある
卓上のウィスキーグラスが割れ
おびただしい過去の
引出しから
見知らぬカード
不可解な記号
行方不明になってしまった心の
ノートがあらわれてくる
これは
光りと影の世界
詩集 恐怖の研究 補遺から
有難う、私の数少ない、お友達の皆様に、
心から感謝いたします、
田村隆一さんの詩を感じることができれば、
私はまだ健全です‥‥
と彼は、つぶやきました。