驟雨 | 考える道具を考える

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吉行淳之介さんの華麗な小説に「驟雨」がある。

日常の人間の心の中にわだかまる退廃的な雰囲気漂う作品で、私がまだ10代の頃読んで深く感銘したことを憶えている。

驟雨。
美しい日本語です。
吉行さんは、
人間の心が壊れていくシーンを照射して、
植木の葉が、ばらばらと落ちていく幻想映像を描写し
驟雨に例えたのでしたね。

本日、ようやく恵みの雨。
怒り狂ったような太陽を見ていて、
昨日は三島由紀夫さんの「太陽」を想起していましたが、
本日は吉行さんの「雨」に、心を落ちつかせています。

日本の四季を、
失いたくないですね。