心の中の「国境」 | 考える道具を考える

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本日は東京にも雪。

ノーベル文学賞受賞者、作家 川端康成の「雪国」の冒頭は、日本人ならだけでも知っている。

 ‥国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

この「国境」を「こっきょう」と読むのか、「くにざかい」と読むのか。

それはともかく、雪が降ると何故か私は「国境」という言葉が浮かんでくる。


この作品は、親の遺産で食っている島村という一見草食系男子の代表のようなフリーターが、雪深い別世界に足を踏み込んで得た妄想の世界での恋愛劇といった人もいましたが、それはともかく、日本という島国の中にもまだ「国境」感覚が残っているという社会背景に共感することも事実です。

国境に線を引いて、そのエリアの中で安住する。
日本人の心の安定感は、こうした生き方に由来すると言えるのでしょうか?

そして国境は、外部を隠す。

知らないことは存在しない。私にとっては‥。

反対に、その隠された世界の、漠たる存在があるから、
人々の想像力は大きく羽ばたく‥‥。

それにしても、東京の雪は、あんまり奇麗じゃないな‥‥。