茂木健一郎先生「化粧する脳」を読んで考える | 考える道具を考える

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茂木健一郎先生「化粧する脳」(2009年3月22日刊 集英社新書)を読んだ。

人間の化粧行動とミラーニューロンの関係を解明し、社会的知性を持った人間の本質に迫ります。

もともと心理学の世界では、化粧行動はペルソナの一つの行為として研究されてきた大きなテーマでしたね。その意味では、脳科学の研究によって、ペルソナの研究にさらに拍車がかかるのはとてもよいことではあります。

私‥という存在。私を見る私‥という存在を確認した哲学的営為によって、人間は多くの謎に包まれるようになりましたね。あるいは、あるべき私とあるがままの私。

この心理的乖離が生む矛盾が、様々な葛藤を呼び込み、あるいは人間を成長させる原動力ともなっているという原理。

それにしても化粧という行動が、現代では女性だけの特権のようになっているのも、本当はおかしなことではあります。自分が社会に対してどう見られるかという自己意識は、男女の差異はないのでしょうから、これからは、化粧する少年、青年が普通の世の中になっても不思議ではない。(おじさんはやらない方がいいですね。気持ち悪いだけだから‥)

そういえば、テレビでも放映されていた北野武さんの座頭市では、少年の早乙女太一の化粧姿が美しかったのですが、ガダルカナル・タカも化粧するシーンがあって、これはテレビでは映し出されませんでした。

なにはともあれ、今日から、少なくとも、出掛ける時は、じっくり自分の顔を見てみることにしましょう。