社会的名声を得た偉大な親を持つ子供の心境は、どのようなものなのだろうか?
中村雅俊さんは、私の同世代の俳優であり歌手であり、女優五十嵐淳子さんの夫でもある。青春ドラマで一世を風靡し、アクは強くないが、団塊の世代の次の世代を象徴する男の姿として好感を持つ人は多かった。
しかし今回の息子俊太さんの大麻での逮捕劇は、大きな親を持った息子の悲劇を感じずにはいられなかった。あの偉大な長嶋茂雄さんの長男一茂さんも、今はキャスターとして活躍しているものの、その社会とのつながりの中では大変な苦労を重ねたという告白を聞いたことがあります。心身のバランスを壊してしまうらしい。
子供の頃は、逆にいじめの対象とすらなる偉大なる両親を持った子供。その心の屈折は、予想以上の大きなものなのかもしれませんね。そして大人になった時の自分の最初のライバルが、偉大なる父親であるということ。さらには、その大きさゆえに乗り越えられない壁の存在もあるかもしれません。
戦国武将の二代目は、概して小粒。ビジネスの世界でも偉大なる経営者の二代目は、共通して小粒に見えてしまう。
何かを成し遂げる勢いと、成し遂げたものを守る勢いでは質が違う。
まずは、父親を否定することから、新しい自分の在り方を探していくことが、大切なんだろうと思います。堺正章さんの活躍を見ていると、そんな二世の努力の方向性も見えるように思えますが、その努力の時間も膨大なものだったろうと推測できます。
本当は、乗り越えるべき壁は、大きいほうがいいのだが‥。