NHK大河ドラマ「天地人」 カリスマ経営者を失った後の権力争いの構図 | 考える道具を考える

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越後のカリスマ経営者 上杉謙信亡き後、勃発する次期政権争いのドラマが始まりました。NHK大河ドラマ天地人の第二幕の始まりですね。

謙信の二人の養子、景虎と景綱の争い。
元々謙信自身も越後の群雄割拠と近親者の争いを勝ち抜いてきた経緯もあって、この地域が必ずしも一枚岩であったことはなかったとするのが歴史家の共通した見方ですね。従って、強大な力を持った謙信なきあとは、家督争いが起きるのは必然で、この悲劇が後の秀吉、家康の天下統一の時点では、上杉の力を発揮することができない下地となってしまったのでしょう。

それはともかく、カリスマ経営者を失った後の組織の弱体化は、現代の経営でも同じですね。組織が拡大していく時点での吸引力は、次に世代を繋いだ時、どうしても粒が小さくなる。あるいは割れる。

こうした組織の欠点を補う方法が、予め次の経営者を指名してしまうという制度だ。

IBMの北城さんの講演を聞く機会がありました。IBMはリーダーになった時の最初の仕事が、次のリーダー候補を指名することだとお話されていたのを思い出しました。

リーダーの資質の第一条件は、人を見る眼。
だから、自分が成長するために必要な次のリーダー候補を指名し、育成する。極めて合理的な制度だと思いましたね。周囲に対しても、その事実を周知する。

こういう合理的な人事の制度は、家督争いを避ける一つの方法かもしれません。

とはいえ、自分がリーダーになった時、次に自分に代わるリーダーを指名し育成することは、簡単ではありませんね。