進む市場の二強寡占化‥‥そして、それは新規参入の最大のチャンスでもあるということ | 考える道具を考える

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デジタル家電という言葉が浸透して、家電量販店の店頭には、その象徴として液晶系大型テレビが並んでいます。この高精細な映像機器は、2008年の前半は家電メーカーの利益の大半を占めていました。まぁ、オリンピックが開催されたとかのイベントがあったことも要因の一つですが‥。

ところが、年が明けて1月の売上高シェアを見ると、この商品群では、シャープとSONYの二大メーカーで国内市場の8割を占めてしまっていることが明らかになってきました。勝負がついてしまったように見えます。

iPotの登場によって様相が激変した携帯型音楽プレーヤーは、MACとSONYの二社で全体の7割のシェアを獲得しています。そして‥。

今、市場は、こうしたトップの二大ブランドによる寡占化が急速に進んでいます。

寡占化の背景には、消費者の安全意識が働いています。多様化の時代にこうした寡占化が進むのは不思議ではありませんね。いわば商品選択のキャパシティが広がりすぎれば供給過剰となって、安全で安心して品質の高いブランドに逆に意識が集中しますからね。競争の目標は、上位に食い込めるかどうかにかかってきます。

この寡占化は、第三位以下の企業にとって決して悪いことではありません。
つまり、負けた商品から、さっさと撤退すればいいのですから、その資源を新らしい商品開発に集中すればいいのです。寡占化は、その決断を早めることに繋がります。

こうした寡占化は、しかし、長くは続きません。
消費者は、同じブランドだけで最終的に満足することはないからです。何か新しい仕掛けを持った商品の登場を、今度は期待するのです。

この「新規性」に期待する潜在意識が芽生えるのに、それほどの時間は掛かりません。

その意味で寡占化は、市場への新規参入の最大のチャンスでもあるといえるのです。