国の機関に新しく「観光庁」という組織ができた。
海外から日本に来る観光客を2000万人にしようという構想を実現するのがこのお役所の役割だといいます。同様に、日本から海外にでかける旅行客の増加も促進する。
しかし、最近の海外旅行者数は激減しているという。
特に、若者達の海外旅行離れは顕著だといいます。(テレビ番組 カンブリア宮殿でも指摘されていましたね。)
様々な理由があるでしょうが、その中で指摘されていることにネットの浸透という現象を上げている人が多いようです。いわば、実際に外国に出かけなくても、外国に行ったようなバーチャルな体験が手軽にできるということ。
そして、この疑似体験は、人間の行動様式を大きく変えるインパクトを持っていると言います。擬似体験で済ませてしまうことで、ある種の満足感が得られることで、実体験を「したことにする」わけです。
しかし、ネットの進展とはいえ、実際に体験することと、擬似体験では大きな違いがあります。
第一に、実体験をするには、体験までの手続きが大変です。スイッチをONにするだけでは勿論実現できず、パスポートを取得し、旅行先の情報を集め、通貨の種類を調べ、気候や人々の情報を集め‥などなど様々な「手続き」が必要になるのです。
実体験とは、即ち、実際に観光地に行くということと同様、そのための煩雑な「手続き」を体験することでもあります。これが計画の段階での実体験。しかし、実際に現地に行ってみると、ほとんど計画通りには進まない。これが実行段階での体験となります。大袈裟にいえば、予測できない不確実性に挑むのが海外旅行の特徴でもありますね。
バーチャルな体験と実体験の違いは、リセットが聞かない不確実性を体験するかどうかの違いでもあるといえるかもしれませんね。そして、旅行の体験で記憶に残るのは、美しい自然や美味しい食べ物、快適なホテルなどではなく、突発的な出来事のほうなのだということは、実体験した人の共通の感想です。
楽しみの源泉‥それは不確実性の体験でもあるのです。
これは、やってみなけりゃ分かりませんね‥確かに‥。