爆笑問題のニッポンの教養「日本語って“ヤバい”」を観た 日本語の総量規制が必要? | 考える道具を考える

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11月11日に放映されたNHK爆笑問題のニッポンの教養「日本語って“ヤバい”~日本語学・山口仲美~」を観た。

山口先生の専門は、日本語学。
奈良、平安、鎌倉時代の日本語と現代の日本語と対比させながら実に楽しく「日本語」を教えてくれる。

表題の「ヤバい」という現代の日本語。普通に解釈すれば「マズイ」「危ない」などの危機的表現の一つのようだが、現代では、「このスイーツ、美味しくてヤバい!」などと活用する場合も多くあるわけですね。「ヤバい」という言葉一つに、様々な意味合いが含まれる。これが日本語の特質だと指摘していました。
弥生言葉でいえば、「あわれなり」と同じ使い方だというのですね。何にでも使える。

日本人の感性表現言語は、「あわれ」という言葉一つで、様々な心情を意味する。マズいもまた、その伝統に繋がるものであるわけで、若者による日本語の崩壊ではないということなんです。

この番組で興味深かった指摘は、日本語の総量規制をしたほうがいいという山口先生の言葉でした。
人間の動態、感情などを現す日本語の表現が多様すぎるということ。愛情表現の一つ、接吻。くちづけといい、キスといい、口吸いといい、チューといい‥‥多すぎるということ。

だから、まずは総量を減らし、一つの行為については、一つの日本語を当てることによって、かえって深い意味合いを獲得していくことが大切だと指摘されていたのです。

なるほどね。
日本語の俳句、短歌、詩歌などは、一つの言葉で様々な心情を印象づける。
言葉の余韻‥そのためには、言葉の表現のバリエーションは、多い必要はないということですね。

この山口先生のご指摘って、結構「ヤバくない?」