茂木健一郎先生「脳科学の講義」を読み続ける ワーキングメモリーの機能に着目する | 考える道具を考える

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昨日の続きです。

茂木健一郎先生の「脳科学の講義」、第10日目講義に関心のあるテーマが展開されています。

この日のタイトルは「知性の本質は渋谷でナンパすることにある?」という刺激的なもの。実際の中身は、天才脳を作るには、実践こそ大切で、箱庭で学習する環境より、現場で学んだほうが効果的だという意味ですが‥。

その中で、脳の機能の中の「ワーキングメモリー」という前頭葉にある働きが面白い。

私達は、膨大な記憶を脳に蓄積させている。しかし、ものを考える時は、局在化している情報、特に、考えるテーマに即して記憶されている情報を抽出してきて、いわばパソコンのデスクトップ上に関連する情報を置き、ワークするような感じで、考える活動をするという機能ですね。

  ‥このところ情動系と記憶のシステムの関係が分かってきた。
   長期記憶として安定した記憶があっても、いまの行動に使うためには、
   ワーキングメモリーに引き出す必要がある。

  ‥ワーキングメモリーは一度に一個、ひとつの塊のものしか蓄えられない。(中略)
   だから、膨大な記憶の中から自分が何を思い出しているかは重要で‥(中略)
   その引き出すものを決めるのが情動のシステムです。

情動のシステム。簡単に言えば、好きとかき嫌いとか‥。

例えば、過去のこんな思い出を引き出すと、とてもいいことがあるというような欲望や動機付けが強ければ、そのテーマがワーキングメモリーに引き出されるということ。自分の興味があることに強い関心を持ってイメージすることで、そのことをしっかりと考えることができる。

これがワーキングメモリーの役割となるわけですね。

だから、自分が何になりたいか‥どんな仕事がしたいか‥どんな趣味があるか‥自分の情動、趣味趣向を大切にして、そして、現場で体験して、自分の記憶に追加の記憶をどんどんインプットし、誰かに話したり書いたりしながらアウトプットしていくことが大切だということかな?

この流れを反復することで、自分の脳が活性化するといえるわけですね。

   ‥一言でいえば、自分の好きなことを、
    現場体験しながら、つまり芝居がすきならば劇場に行く、
    野球やサッカーが好きならば競技場に行く、プロに会う、プロの指導を受ける、
    あめいは丁稚に入るなどが一番効果的なんだということでしょうか?(私の解釈です)

さぁ、だから、現場に出かけましょう。