発売後直ぐにベストセラーの仲間入り。茂木健一郎さん著「脳を活かす仕事術 ~「わかる」を「できる」に変える」(PHP研究所2008年9月24日刊)は、恐らく、前著「脳を活かす勉強術」の続編として出版されたものでしょう。前著同様、いきなりの売れ行きのようです。
この「脳を活かす仕事術」‥。内容的には、脳の仕事での活用の仕方について分かりやすく書いている本で、いわば情報のインプット(感覚系学習の回路)とアウトプット(運動系学習の回路)の関係性に着目して、仕事の成果を上げていくときの心構えから実践法までを解説した本といえばいいのでしょうか?
既に、茂木先生は、その名著「脳と仮想」以降、いくつかの著書で、脳が活性化する時の情報のインプットとアウトプットの関係について書かれていますが、今回の著作もこの機能性を軸に「脳の活かし方」が綴られています。
「わかる」という意識は、ネットの時代における情報のインプットの作業によって、多くの人が様々な情報を気楽に「知る」チャンスが増えたことによって起きる体験の量のことをいい、その情報を「書く」「話す」などのアウトプットに転換させていかないと「できる」ことに繋がらないというロジックなのですね。
‥分かっていることと、できることは違う。
しかし、脳の感覚系学習機能と運動系学習機能の部位は連結されていないため、そのままにしておくと、情報の還流は起こらないと指摘し、アウトプットするためには、様々な努力が求められるということですね。アウトプットの運動系学習機能とは、まさに人間の身体を活用して実行するものなので、身体的努力が必要なわけです。
‥声に出して読む。
友人を対話する。
企画書や提案書をどんどん書いていく。
その評価を積極的に受け入れていく。
などの行為がまさにアウトプットになるわけですが、その場合に、「完璧主義」を排除して、とにかくアウトプットしてみようという態度が有効なようです。「こんな事を書いても、少し違うのではないか?」とか、「本質は別のところにあるのではないか?」という疑問は、書くという行為の中では、書くと同時に湧き上がってくる疑問ですが、だから、「書かない」のではなく、まずは書いてみることが大切だと茂木先生は指摘しています。
‥ブログも重要なアウトプットの一つ。
本を読んだら、まずはブログに書いておく。これが、脳を仕事に活かす最初の方法だと考えればいいのかもしれませんね。