寺田 昌嗣さんが纏めた「フォーカスリーディング」という速読術の著書が売れているという。
もともとは、セミナーでの実践講座の内容を一冊の本に纏めたものだが、これまでの各種の速読術とどこが違うのかとえば、速読の考え方そのものを、「技術」として捉えていることだという。技術であればトレーニングで習得できるという考え方。そこが受けている理由のようですね。
一冊の本を10分程度で、しかも読み飛ばすのではなく、目的を持って「速く」読む。
その技術のノウハウがこの本の中に書いてあります。(但し、本の前半の大半は、その考え方について書いてあり、技術論は後半となります。)
さて、技術を言葉で伝えるのは難しい。例えば、陸上競技のハイジャンプを言葉だけで指導するのはとても難しいのと同じように、実践し体験してはじめてその技術は習得できるということは本質ですね。本著のおもしろいのは、心技体というスポーツでの体得の考え方と読書を同じ地平で語っていることでしょうか?
それにしても、速読術という言葉(技術)に、何故日本人はひきつけられるのでしょうか?
本を早く読まなければならないという心理的要因は何なのでしょうね?
私は、おおよそ毎日一冊程度の本を読むことを目標にしていますが、だからといって、早く読まなければならないという欲求はなく、読書術をマスターしなければならないニーズはないのですね。(しかし思考の道具には興味があるので、この種の本は取り敢えず読んで見ますが‥)
私が本を読む動機は、ただ本が好きなだけなのです。モノとしての本がすきなのです。
そして、場面場面で、著者のフレーズが私の心に響く言葉に出会えれば、それでその本は、私にとって価値あるものとなっているのだと思っています。
それにしてもフォーカスリーデングの何が新しい技術なのかは、私にはよく分かりませんでしたが‥‥。