あるテーマパークの企画運営担当者の方との対話から。
この文化的要素の強いテーマパークには、学校の授業の一環で小学生達がやってくることが多いという。
最近の子供達は、授業時間の最後まで「じっと」先生の話を聞くという態度が継続できず、隣の生徒と話をしだすことや、立ち上がってうろうろ歩く子までいるというニュースを見たが、そういう授業風景の原因がどこにあるのか解明できずに悩んでしまう先生も多いという。
「じっと」していられない、「落ち着きのない」子供達。
家庭でのしつけの問題なのか、学校での教育の問題なのか‥。
そんな中、このテーマパークにやってくる子供達何百人を相手に奮闘する企画運営担当者の苦労は並大抵のものではないそうだ。
しかし、実際にそれだけ大勢の子供達がやってきても、ほとんどの生徒は従順で、楽しそうにパークを「視察」していくのが実情だそうだ。子供達は素直に喜んでいる。
問題なのは、先生のほうだという。
パーク見学に入る前に、先生はこんな言い方をするそうだ。
‥全体の子供達は、ほっておいて大丈夫。
問題となるAとBだけに眼を配っていただければいい。
担当者は、
‥それでは、ほかの多くの子供達が可哀相でしょ?
すると、
‥いいんです。ほかの子供達は、黙っていても適当に自分で遊んでいるから、
問題の子だけに集中して、悪いことをしないかどうか「監視」していてくれればいいんです。
特別な親の子であったり、他の生徒を扇動する子であったり‥様々な問題を抱える子だけに集中して対応するだけで精一杯なのか‥子供の教育においては、全体と個との関連性が見えないと担当者は嘆いていました。
校外での授業、実学のカリキュラムが用意される現代の小学生の授業は、昔に比較すれば恵まれている。しかし、せっかくの楽しい授業も、多数の子供に対して少数の先生が仕切りきれるほど甘くはないのが現実だそうだ。
確かに、教育の理想は一対一。
その場を問題なく過ごそうとする先生の気持ちも、分からないではないが‥‥。