「日経情報ストラテジー」というビジネス専門誌がある。
その10月号の特集のテーマは、「チームビルディング」と「ファシリテーション」である。
日本の企業は、ここ何年もの間、組織論的には「組織の力」より「個人の能力向上」に関心が向けられていた。裁量労働制の採用やフレックスタイム制の導入など、個人が結果を残せるようなな組織制度の導入が活発だった。
しかし、ここに来て、改めて組織の力、チーム力を見直す動きが顕著になってきた‥というのが、この特集の根拠だ。
業績に効果的な実力主義の導入は、当然、組織で動く企業にとっては、ある程度の人間関係を阻害するリスクは計算ずみの要因だったと思われますね。結果が大事なので、多少の人間関係が阻害されても仕方がない。しかし、こうした組織のあり方で進んできた日本の企業の業績が上昇しているかといえば、残念ながら逆の結果となっていますね。
そこで、個人の力を発揮できるのは、チームの力があってのことという発想に戻っている現象が散見されるわけです。人が一生懸命働くには、個人にも「大義名分」が必要ですね。
家族のため、会社のため、社会のため、国のため、恋人のため、家のため‥これらの大義を失ってしまうと、人はなかなか走れない。その大義を個人の中だけに求めてしまっては、大義とならないわけですから、その志向性は対他的存在、いわば社会性の中で反映されなければならないわけです。
それが新しいチーム力に対する着目の根拠なのでしょう。
‥私達は何のために働くのか?
ではなく、
‥誰のために働くのか?
という問いかけが大切なのかもしれません。