
「メタデータが世界を変える
ウェブは菩薩である」(NTT出版2008年7月刊)
実に分かりやすい一冊である。
こういうタイトルを付けられると、まずは購入して読んでしまう。
著者は、深見嘉明さん。
プロフィールによると、1976年京都生まれ。
慶応大学大学院卒。現在慶應大学SFC研究所上席所員。修士。
とあります。32歳でしょうか?
ウェブ2.0という言葉がありました。
もう随分昔のような気もします。昨日のことのようでもあります。
いろいろな定義がありましたが、私は、未だによく分かりません。
深見さんも、同じ感想のようです。
しかし、本著は、明らかにweb2.0の世界の内実を語っているように受け取れます。
そして、その本質をメタデータに置き、インターネットが可能とする世界を分かりやすく解説してくれています。
例えば、提供される情報コンテンツのプッシュ型とプル型の違いの説明。
テレビとか新聞というオールドメディアがあります。
提供される情報を送り手が選別し、編集して送っておくるのがこのメディアであるのに対し、ウェブは、情報の受け手側が自分で選択し編集するプル型のメディア。しかし、プル型のデータは、受け手が探し出してくれなければないに等しい。だから、メタデータが充実している必要がある。コンテンツの利用履歴やタグ・コメントなどを加えていく。同時に、コンテンツの利用者そのものがメタデータ生成に参加させるかにポイントがある‥‥。
簡単に言えば、利用者参加型のデータは、利用者自らがデータを更新し、運営者と利用者が全部一緒になって公開されるデータベースを集積していくというものらしい。
‥で何が菩薩なのか?
つまりは、自分が書き込んだ情報も世界の人々がそれぞれ書き込んだ情報も、一律、誰でもが利用できる世界が実現するということ。
‥すべての人が、自身の意思や感性に率直に活動することができる。
将来万人にご利益がもたらされる。‥‥万人の自由を拡大するというのが
ウェブの進化の本質なのです。
という意味で菩薩‥なのですね。
少し表題の付け方に無理があるような気がしますが、
内容はとても分かりやすいのは事実です。
ご一読をお勧めします。