北京五輪。
男子100mで9秒69。200mで19秒30。
この二つの世界記録がジャマイカのボルト選手によって達成された時、世界中のTV視聴率はどの程度のものだったか? サッカーのワールドカップが90%の視聴率に近いものとなるのと同じくらいだったでしょうね。とにかく歴史的快挙を見る瞬間に立ち会えたのはよかった。
カリブ海の人口270万人の小国。秋田県ほどの広さの国。
今年の五輪の陸上短距離は、男女とも黄色い旋風が巻き起こっている。
(私は、パウエル選手の100mの優勝を予測したが、残念ながら実現しなかった。)
ジャマイカの短距離選手の強さの秘密を解説するコメントがいくつか寄せられている。
曰く、国産のヤムイモと天然の水のお陰だなどの不思議な解説も飛び出しているが、どうやら国民の9割を占める西アフリカからの奴隷の子孫達の潜在的な運動能力に、科学的なトレーニングとサポート体制がジャマイカ国内で整ったのが最大の要因だろうという見方が正しいようだ。(これまでは世界からやってくるスカウト達の手によって才能が国外に流出していただけ?)
もともと、小さい頃から山道を走って生活することを余儀なくされているジャマイカの生活環境が高い潜在能力を開花させるという指摘も恐らく正しいでしょうね。黒人選手の骨格と筋肉の能力は、恐らく地球上で最も優れた体形を授かっているのではないか?
短距離だけでなく、中長距離のアフリカ、ケニアやエチオピアの選手達の能力が図抜けているのを見ても、そもそもの器と潜在能力の違いは歴然だ。
思えば、長く陸上王国を誇ってきたアメリカもほとんどが黒人選手だ。能力を発揮できる環境がアメリカでは早くから整っていたというに過ぎないのかもしれませんね。
既に陸上競技では、20年前からその競技の上位を占めるのは黒人選手になるだろうと指摘されていた。それが今開花しているだけのことなのかもしれない。
それに比べて日本の陸上界は惨敗。戦前から予測はされていたが、日本のトップアスリート達の能力が低いとは思えない。何が違うのか‥‥。つくづく考えさせられるのは‥
物質的に豊かになるということが、本当に人間にとって幸福なことなのか‥
ということだった。貧乏が良いといっているのではないが、豊かになることで失われる大切なものが確かに在る‥‥これがジャマイカ旋風に見る啓示のような気もします‥。
どうでしょうね?