私は学生時代、陸上競技にのめり込んでいた。
グラウンドに白線が引かれているだけで、何故か胸が踊った。
「さぁ、走ろう!」という声に促されて、自分の筋肉が目覚めていく不思議な感覚を覚えた。
こんなに苦しいことの何が楽しくて陸上競技なんかやっているのか?
と揶揄されることも多かった。ただ走るだけでのスポーツ。
小さい頃の出会いが、人の将来の選択に刺激を与えるのが事実だとしたら、
私は東京五輪でのボブへイズの10秒0の走りに大きな刺激を受けたといえるのかもしれない。
世界の頂点を極めるその肉体の、
優雅というより筋肉の機関車が走るようなダイナミックさに、呆然としていた。
自分もあんなふうになりたい‥。
トップランナーの走りは、どんな言葉より、ただ美しいと思えたのですね。
その日から44年が過ぎて、北京で五輪が開催されますね。
私の興味は、陸上競技100メートルのパウエル(ジャマイカ)の走りです。
柔にして剛。人間がどれだけ早く走れるか‥その走りが楽しみです。
恐らく金メダルを争う最も有力な選手の一人ですね。
その走りで、次の世代を担う子供達に、
私が小さい頃に受けた衝撃、感動、そして大きな夢を与えてほしいと願うばかりです。
2008年の子供達に‥