前回の篤姫の話題。
将軍家定と篤姫が、家定の居室で対面するシーンが印象に残っている。
実に地味なシーンなのだが‥。
ハリスからの度重なる開国通商への要求という外交問題と、派閥争いに明け暮れる国内の内政問題という重大局面を迎えている幕末にあって、その最高執行機関の長としての判断が求められている将軍家定は、逃げ腰だった‥‥。
その最も困難な時代にあって、篤姫は将軍家定にこう言い放つ!
‥私は、この時代に生きて、幸せでございます!(台詞は正確ではありません)
一瞬、堺雅人さん演ずる将軍家定は、驚きと不快と嫉妬が交じり合う複雑な表情をする。「こんな時代に生きて、何が幸せだというのか? まさにこれを不幸と言わずして何と言おう?」そんな言葉が影に隠れている絶妙の表情だったと思いましたね。究極のポジティブシンキング!
さて、いつの時代にあっても、人間が生きるということは、困難なことですね。どんな小さなことでも、その人にとっては重大事件であることも多い。21世紀の今、私達は偶然、この時代に生まれ、生きている。正直、自分の将来への不安や人間関係での躓きなど、マイナス要因を挙げればきりがないほど沢山ある。もっと違った時代に生きていれば、幸福もつかめたかもしれない‥。
しかし、私は、今を生きている。この今を、どのように捉えるかによって、幸福と不幸は紙一重なのでしょう。究極のポジティブシンキング‥「私は、今、この時代に生きて、とても幸せなのだ!」と思いたいですね。
ドラマ篤姫のこうした前向きな姿勢で生きる姿は、不安な時代の現代に、確かに勇気を与えているのかもしれません。
‥私は、こんなに混沌として行き場の見えない不安な時代の中にいて、
とても幸せなのです! そう、きっと、幸福なのです‥‥