いよいよ中盤折り返し地点を通過した大河ドラマ篤姫。
その視聴率は、キムタクとの激烈なトップ争いを展開していて、興味深い流れになっています。
この視聴率好調の理由の一つに、将軍家定役を見事にこなしている、
堺雅人さんの演技力が評価されていますね。視聴率アップのための貢献度が高い俳優だと‥。
確かに、新撰組での山南敬助役では、その切腹のシーンまでに完全に近藤勇、土方歳三を食っていました。延命の嘆願書が数多く寄せられたという記録もあります。(今回も、家定は短命ですから、延命の嘆願書が寄せられるかもしれませんね‥)
堺雅人さんの演技力は、テレビ向きというか、演技の強弱が分かりやすいことかもしれません。うつけと本性との対比が、視聴者をどきどきさせる。その勘所を押さえているのがいいですね。
そして、篤姫好調の理由の最大の貢献は、この堺さんや宮崎さんの演技を支える「音楽と音響のデザイン力」を上げなければなりませんね。
NHK大河ドラマ篤姫の公式サイトには、篤姫の音楽を担当している吉俣良さんが
劇伴についてインタビューに応えています。その音楽のテーマは、
‥‥具体的には次のような5つのテーマにそって作ります。
1. 切ない 2. 温かい 3. うれしい 4. サスペンス 5. なにげない
それぞれの度合いはプロットによります。
そして、「切ない」というイメージにも強弱があり、都合10のパターンで音楽が制作されているというわけですね。そしてこの基本音楽を、ドラマの進行に沿って「使う場所を決める」のが音響ディレクター西ノ宮金之介チーフディレクターです。
台詞のないシーンや繋ぎのシーンで効果的に音響を挿入し、また、感情の高まりを増長させる効果が音楽や効果音にはありますが、その完成度が最も高く、実は視聴率好調の影の立役者ではないかと思っています。
‥‥不安な時代に、あくまでも前向きな篤姫の生き様を、音楽で支える。
同時代感覚に優れた音響デザインの力を、
改めて感じさせてくれます。
7月からいよいよ後半。激動はここから始まります。
楽しみが続きますね。