
プレジデント誌の最新号は、「挑む!やり抜く!歴史古典入門」というタイトルで、「混迷の時代に輝く上司・部下のお手本100」特集です。
西郷隆盛、豊臣秀吉、山本五十六、篤姫、坂本竜馬などなど、歴史上の人物を評価する一方で、仕事の進め方や職場の人間関係のあり方、リーダーのあり方等についてヒントとなる100冊の本を紹介している内容です。
私がこの月刊誌を手に取ったのは、この特集の中で、わが心の師 玄侑宗久禅師が「禅の手引き 人間関係の悩み解決します」という頁を持っていたからですね。
職場の人間関係で悩んだときの、禅的な問題解決の考え方が述べられています。
結論から言えば、
‥人と比較しないこと
慢心しないこと
嫌なことは忘れること
呆けという裏技を使って、困難な状況をオトボケでやり過ごすこと
などが紹介されています。
この論文で面白いのは、人間関係という言葉、表現自体が持っている意味の解釈で、
‥だいたい、「人間」という表現そのものが、
我々は間柄における存在なのだと主張しているのだから、
これは人間そのものの問題である。
ということでしょうか? 人間という言葉は、人の間と書くのだから、人間である以上は関係の中でしか語れない。人間関係の悩みとは、すなわち人間の生きることそのものなのだということなのですね。
だから、そう認識した時に、悩みの源泉となる人間の欲を捨て去ることが大切なのだと、禅師は説いています。その最たるものが、「慢心と嫉妬」‥これは、他人と比較することからはじまる。好意を持って相手と接するということの大切さをさらに説いているわけです。(なかなか、こんな簡単そうなことでも結構難しい。私は、嫌いは嫌い主義なのです)
また、嫉妬の心は、脳の中にインプットされ、過去の記憶として定着しやすいとも指摘しています。うじうじと過去の関係のことを思って不快になるよりも、毎日、新しいスタートが切れるように努力すべきということですね。
‥すべての感情も記憶も一旦「無」にリセットし、
今は今でまた「無」から全てを立ち上げるというのが禅だと云っても過言ではない。
そのような「前後際断」が難なくできるようになれば、
すでに「日々是好日」(にちにちこれこうにち)なのである。
毎日リセット。「日々是好日」という言葉が大好きです。
今日の私は、今日の私‥‥なんですね。