手帳が埋まっていないと落ち着かない「空白恐怖症候群」の兆候を見るにつけ‥ | 考える道具を考える

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The instrument which I think

仕事のための打ち合わせで何回か面会した若者がいる。

彼は、必ず、打ち合わせのミーティングテーブルに、
自分の分厚い手帳を出して打ち合わせに臨んでいる。

付箋タイプのポストイットに、気がついたことをもれなくメモしているのだろうか?
何種類もの色わけされたカードも沢山張り込んである。

ある時、その手帳を少しだけ見せてもらうことにした。

すると、どの頁を見ても米粒のような小さな文字が所狭しと書き込まれている。
瞬間的に判読できないのでは? と心配になるような情報の詰め込みようだ。

しかも、明日、明後日と続く「未来の時間」の予定がギッシリ詰まっている。

一冊の手帳の中に、彼の過去、現在、未来が全て格納されているようで、
一瞬、彼の几帳面さに感心したのでしたが‥。


ところが、その後、あることに気づきました。
彼は、打ち合わせの時間に遅れることが多いのですね。
あれだけ手帳に細かく記述しているのに、何故遅刻が多いのだろうか?

そんなことをぼんやり考えていたら、ふと、あることに気がついたのでした。


    ‥‥彼は、手帳に書き込むことで、未来の約束された時間を得ることが重要で、
      その約束を果たすかどうかには、あまり関心はないのではないか?


    ‥‥そういえば、彼は、ミーティングの中では比較的無口で、
      突然饒舌になるのは、今後の予定の確認の辺りだけだったな‥。


そうですね。
手帳に空白があると、不安になる人が多くなっているようです。
手帳に埋まった予定を見て、忙しい自分を確認して、
安心を見出そうとしているかのようです。

手帳依存症?
こんな言葉はないですね。

私は、自分が使っている超整理手帳に空白の日を見つけると、
わくわくしてしまうのですが‥‥。