ロシアの国家予算と同じ規模の売上を誇っているトヨタが、
パワーポイントの利用の自粛を呼びかけたという記事が、
ヤフーの経済記事(『週刊ダイヤモンド』編集部 山本猛嗣さんの記事)に掲載されていた。
為替の問題で減益に転じたトヨタの渡辺捷昭社長の発言だけに、影響も大きい。
何故、パワーポイントなんだ?
と思われる方も多いでしょうね。
要は、A4一枚に簡潔に論旨をまとめて報告されていた過去と違い、今のプレゼンや発表資料はカラーと図解で見やすく美しく、しかも長々と書く傾向が強い。そのツールがパワーポイントというアプリケーションが原因しているという指摘なのでしょう。
そして、この記事を書いた山本猛嗣さんは、他の取締役の取材を通して、トヨタの更なるコスト削減への警鐘であることを明らかにしつつ、さらには、巨大企業になったトヨタの社員の「慢性化した意識に対する警鐘」の意味も含んでいるのではないかと指摘しています。
なるほど。
世界的な巨大企業の社長が、パソコンのアプリケーションの使用に関して発言するには、それなりの意味があるというわけですね。
‥‥
ところで、私の身近なところでも、よくよく見てみれば、
最近のミーティングでは、ほとんどがカラーでドキュメントが印刷されています。しかも、10人近い会議や30人近い委員会などでも、当たり前のようにしてフルカラーのドキュメントが配布される。同時に配布されたパワーポイントの資料を投影機を使ってスクリーンに映し出しながらプレゼンや発表する場合が多い。(紙があるのに何故スクリーンを使う?)
しかし、よく考えてみると、これはとんでもない無駄ではありますね。
カラーコピーの一枚のお値段は、激安ショップでも平均45円。一人に配布するドキュメントが10枚で参加者が30人いると一部のコピー代が450円、合計1万3500円になる。トヨタの社員約6万5千人のうち、1%が同様の会議を開催したら、一日650回の会議が存在し、合計877万5千円のコストがかかる計算になりますね。
何だかよそ様のことでこんな計算しても仕方ないのですが、ついでに、こういう会議が年間に100回あったとしたら、8億7750万円がカラーコピー代に掛かるわけですね。凄い。
この作業だけにかかる人件費や光熱費、部屋のスペース費や飲料代などを加えていくと‥‥もうやめましょう。
確かに、紙一枚に対する日本人の「意識」が問題なのでしょう。
トヨタの今年新年一月のトップの指針発表でも、エコ、環境に対する企業姿勢が明確に打ち出されています。そういう環境配慮企業が、実は、紙資源などでとんでもない無駄をしていては、話に落ちが付かないことになりますね。
‥‥モノを大切にする心。
もったいない!を実践する意識。
本来、日本人が持っていた価値意識に戻ることが、今、大切なのかもしれませんね。
‥‥それにしてもパワーポイントを使うな! というのは、分かりやすい発言ではありましたね。マイクロソフトさんには悪いのですが‥。