本日は、本の話です。毎年、4月、5月は、人が移動する季節ですね。
新社会人の誕生、新入学で新しい学園生活を始める学生の誕生、企業では異動の季節でもあります。
生活の場が変わると、本が売れる。
だから、新年度最初の出版界は、新刊書発行に熱心だ。
そんな中で、最近、コミュニケーションに関する出版物が活発に刊行される傾向が見られますね。ビジネス書は、3000部も売れれば御の字‥などといっていた時代は過去のものとなり、今や、50万部も売れるビジネス関連図書も沢山出現しています。その代表がビジネスコミュニケーションのジャンルといえるでしょう。
‥‥
さて、コミュニケーションといえば、話すことと聞くこと。
カウンセリング、コーチングなどコミュニケーションスキルに関する著作の刊行が盛んなのは、人間関係の持ち方に悩む人が、それだけ多くなっているからだろうか?
「コンサルタントの〔質問力〕~できる人の隠れたマインド&スキル」(野口吉昭氏 PHPビジネス新書 2008年4月1日刊 写真)は、カウンセラー、コーチャーと並ぶコミュニケーションの3大専門業者(私の命名です)の一つコンサルタントという職業の現場で活用されている「質問力」のノウハウが網羅されています。
‥いい質問は、いい空気をつくり、
いい質問は、相手を動かす。
そしてビジネスでの成果を出すプロセスをつくる。
これが、本著の趣旨ですね。「‥いわば、いい質問とは、動機付けの結節点であり、エネルギーの素なのである。」と野口先生は強調しています。
聞く技術といえば、東山紘久先生の「プロカウンセラーの聞く技術」があります。また名著、斉藤孝先生の「質問力」はブームのきっかけを作ったと言ってもいいですね。(斉藤先生の集大成は岩波新書のコミュニケーションの技術だと思いますが‥)
これらの質問力3大専門業者の違いは、カウンセリングやコーチングが、相手の心の中に「解答を見つける契機をつくる」のが目的であるのに対し、コンサルタントは「成果を導き出す」ことが目的となっていることだといえるかもしれませんね。質問する行為が目的となっていることと、手段化されていることの違いと言い換えて良いかも知れません。
しかし、最も大切な「質問力」とは、‥‥これは自論ですが‥‥「質問力」をまずは自分に向けて活用することが大切だということですね。
対話は、自分にとっては、相手の情報をインプットすることであり、同時に自分の考え方をアウトプットすることでもあります。インプットされた情報は、書く、話すことでアウトプットされ、それが脳に再インプットされる。記憶の部屋に情報が格納されるためには、このプロセスが必要だと脳科学者の先生が指摘しています。
だから、質問力は、相手との関係を構築するためのメソッドであると同時に、自分の思考の整理に役立つメソッドでもあるということですね。
ところで思い出しましたが‥質問を上手に活用すると、女性にモテルという伝説もありました。
‥特に、女性と話をする時は、「あいづち」と「復唱」と、
そして相手への関心を示す「質問」だけで、好感度は高まる。
これはタレントの石田純一さんの言葉でした。(但し、結果に責任はとりません)
‥‥質問力のパワー‥‥あなたは信じますか?