小劇団 Birth 公演「いたいのいたいのトンデゆけ!」を観て | 考える道具を考える

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友人が小劇団主催の劇場公演に出ているので、観にいった。

劇団の名前は、劇団Birth。
今回の公演は、昨年の同じ時期に公演された「いたいのいたいのトンデゆけ!」の第二弾。

東京下町の路地裏にある下宿屋「のぞみ」を舞台に、
そこに居住するオカマ、浪人生、キャバクラ嬢、リストラされた中年男などが繰り広げるドタバタ悲喜劇。

下宿屋を経営するお母さんは、商社マンだった夫が突然、山岳に魅せられて、ほとんど帰ってこない状況の中にいるが、いつも明るく、楽観的で、夫を支援し、下宿しているキャストたちを激励する。一人娘の「のぞみ」は、そうした人間関係の中にいて、就職を来年に控えた女子大生でもあり、複雑な乙女心の振幅の中でいつも不機嫌でクールなキャラだ。

‥‥と、まあ、よくある人情劇と言ってしまえば言える内容。

私の友人は、5年も早稲田受験に失敗している九州出身の男の役でした。
長崎とも熊本とも福岡とも、なんとも分からない九州弁の台詞が渦巻いているキャストだが、
まあ、それも良しとしよう。‥何しろ友人なのだから!


さて、こうした小劇団が、東京ではまだまだ無数に存在し、商売抜きで頑張っている。私は知り合いがいるので、こういう小劇団から観にきて欲しいという要請があれば、必ずいくことにしている。そして、その芝居の良し悪しは、評価しないことにもしている。

劇場文化は、こうした無数の劇団によって底辺が形作られている、と頑なに信じているからだ。

ここに登場している役者さんたちが、突然テレビに出演してメジャーデビューしてしまうこだってあるかもしれない。でも、それがあったとしても、この小劇団の活動は変わらない。そこが、文化の土壌だと思っている。

でも、自己満足にならないためには、さらに多くの識者の言葉を待つ姿勢は必要だと思った。芝居の評価を受けなければ、その芝居は、上演されたことにはならないからでもありますね。

身内の気分で芝居を観るのも、ちょつと辛いものではあります。

ありがとう。