月刊文藝春秋 「脳力革命」から 藤原正彦さんの独創性の源の最後の言葉 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

昨日の続き。
月刊文藝春秋の総力特集「脳力革命」について。

この特集は、繰り返しになりますが、現代の脳科学の先端を行く4人へのインタビューによって構成されています。

その4人とは、茂木健一郎さん、川島隆太さん、神山潤さん、そして藤原正彦さんですね。

脳にとって最も良い環境づくりを実践するする秘訣として、4人の方々に共通しているのは、

   朝食をしっかりとり、睡眠を十分にとること
   読み、書き、算盤(計算)を、自分の手で続けること

この二つの要素を重視し、日常生活をすることだということでしたね。


実に、地味で、当り前で、そして最も実践が困難なこの二つのことは、4人の賢人に指摘されるとなるほどと思ってしまうのです。創造力が生まれるには、そのための環境ができていないとダメだということでしょうか。

‥‥

4人のうち、数学者藤原正彦さんへのインタビューは、興味深いものでした。

テーマは「天才を作る六つの条件とは」という、ジャーナリスティックなタイトルですが、その中で語っている六番目の条件に、共感したわけです。

この六つとは、

   1 野心を持つこと‥‥‥‥(意欲と言い換えてもいい)
   2 知識を獲得すること‥‥(人類の過去の叡智を学習すること)
   3 執着心を持ち続けること‥(継続的に一つのテーマを追い続けること)
   4 楽観的であること‥‥‥‥(そうでないと大きな課題に取り組めない)
   5 論理的思考力をつけること‥(此処で初めて独創的アイデアを検証できる)
   6 美的感受性を持つこと‥‥‥(数学の発見のためには歴史、文学、美術などの基礎が大切)

となります。

国家の品格で、数学ができるかどうかの分岐点は、国語力があるかどうかで決まると看破された藤原先生らしい六番目の指摘です。

つまり、感動する力、美的な感受性こそ、独創性の源なのだというのが結論でした。


   ‥‥脳は、考えたがっている!

脳力革命とは、地道な努力の積み重ねをすることで成功する‥‥という脳が脳自身の働きの特性を認知することから始まるのだということが、ある意味、分かったようで‥‥。