月刊「文藝春秋」 総力特集「脳力革命」の特集の狙いを読み解く その1 | 考える道具を考える

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文藝春秋


月刊文藝春秋5月号。
何はともあれ、現代の「脳」に関する研究の世界で<四天王>と呼べる4人が纏めて登場する特集である。
買って読むしかない。

脳世界四天王とは、

   茂木健一郎
   川島隆太
   神山 潤
   藤原正彦

の4人。

科学ジャーナリスト 東嶋和子(とうじま わこ)さんのインタビューに応える形式で、「脳力」について語る構成。

さて、この4人に関しては、私も最近まで最も熱心にその著作を読んでいる研究者であることに、まずは深く共感しましたね。

ひらめき脳で現代のマスコミに「脳」の課題を分かりやすく普及啓発している茂木健一郎さんについては何度も触れました。
川島隆太先生は東北大学の医学博士ですが、ゲーム機にまで脳活性化のプログラムを持ち込んでポピュラー化させた功績は大きい。前頭前野を活性化すれば脳力は向上するという呪文のような言葉に一般人は色めき立っていますね。(実は私は、えんぴつ写経というドリルを購入して般若心経をなぞっています。)

神山潤先生は、小児科医でもあり、眠りを手掛かりに脳の課題に取り組んでいるお医者さんで、世界で一番眠らない子供達を抱える日本の状況に対する警鐘を鳴らしている一人です。
そして品格ブームを巻き起こした数学者藤原正彦さんは、その内容はもとより、「国語」としての日本語の美的感受性について再認識させてくれました。

この4人に、フリーズする脳の著者 築山 節さん、進化しすぎた脳の若き研究者池谷裕二さん、そして養老猛司さんを交えると「脳の七賢人」とでも呼べそうです。

‥‥さてさて、こうした賢者が登場する本著の特集では、何を明らかにしようとしているのか?

特集の前段で、東嶋和子さんは、こう問いかけています。

   そもそも私達は、いったい脳のどこで感じ、思うのか?
   脳の中の自分は「何者」か?


この問いに、四天王はどのように答えているのか‥‥

続きはまた明日。