君はキルケゴールも知らないのか? 「企画書は一行」を考える | 考える道具を考える

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企画書は一行


「企画書は一行」(野地秩嘉氏著 光文社新書 2006年6月初版)は、
企画、アイデア、発想法関連本の中でもロングセラーの一冊だ。

この著書は、トヨタの張社長(当時)、キリンビールの和田徹氏、
湯布院・玉の湯社長 桑野和泉氏はじめ、
現場発想からヒットブランドを創造した人々に焦点を当て、
企画の原点を整理している冷静な著作といっていも良い。

その中で、著者が最後に語っていることが、
本著の全てを語っているように思える。

  企画書の一行とは「まとめ」ではない。
  ‥それは一行を見たとき、頭の中に映像が浮かぶことだ。
  ‥‥つまり、企画書の一行とは読んだ人の脳裏に風景を映し出すことなのだ。


これが、全てですね。著者がタグボートという広告企画会社の岡康道さんとのインタビューで得た一行だ。

良い企画は、一行の中に集約されているということを、
実証的に検証しているところが、本著のロングセラーの秘密なのでしょう。

  君はキルケゴールも読んだことがないのか?

この一行は、多才で有名な放送作家 小山薫堂さんが2004年の「お厚いのがお好き?」という番組を企画した時の最初の1ページ目の言葉なのだそうだ。マルクスの資本論、プルーストの失われた時を求めて、ニーチェのツァラトゥストラはかく語りき‥‥などの分厚い専門書を読み解いていくという番組を企画した時の第一声なのだそうだ。「お厚い‥」とは、まさに分厚い著書のことをひっかけているのでしょう。

‥‥

さて、今日は、4月1日。
日本独特の新年度の始まり。
職場も、学校も、公共機関も‥何故か春のこの時期が、年度の始まり。

始まりの一行は、渾身の力を振り絞って発想しようと思い、
本著を取り上げました。


    言葉による心象風景の完全スケッチ


私が言葉と取り組むのは、まさにこの一行のためだと思っています。
また、今期も、頑張りましょう!