あるアンケートに回答したら、アート展の招待状が送られてきた。それは、六本木ヒルズの49階にある森美術館で開催されている「アートは心のためにある」展だった。
ART IS FOR THE SPIRIT.
企業ブランドを形成するためにアートの果たす役割は何か?
あるいは、アートは企業ブランディングにどのように役立っているか?
スイスに拠点を置く金融機関UBSの現代美術コレクションの中から、
ウォーホル、リキテンスタイン、バスキア、リヒター、グルスキーをはじめ
日本人では、荒木経惟、森村泰昌、杉本博司、宮本隆司、畠山直哉らの作品が展示されている。
私は参加できなかったのですが、
展覧会の初日には、UBSのアレンズさんや、日本の福武書店創業者 福武氏らによる、
パネルディスカションが開催されていたようです。
その記録を読むと、
「ブランドとは何か。信頼です」という切り口で始まった、UBSのアレンズ氏のトーク。
顧客にアート・コレクターも多いUBSは、「アートに情熱をもっていることが、
クライアントへの誠実さになる」と考えているという。
‥‥
ところで、常々、私は、企業というのは、共同幻想だと思っています。
企業という組織体は、手でつかめるような実態を持たない。
そこに参画している人間の、内なる立脚基盤‥いわば、観念の塊だということですね。
企業は経済活動をし、利益を生み、現実的な社員の生活を支えている。
しかし、その活動を支える企業という生き物自体に実態はない。
そこにいる人間が、想像し創造しているものなのだということ。
企業のブランド力を考える時、
ブランドという内なる幻想を支えるためには、
現代アートが持つ創造性が役に立つという発想は分かるような気がします。
企業イメージは、顧客がつくるものだからですね。
企業ブランド力の評価は、
お客様が決定権を持つ。
現代アートは、人の心に衝撃を与える。
故に、企業ブランド力を高めるために、現代アートが果たす役割は大きい。
但し、アーティストは、企業という幻想のために作品を作っているわけではない
‥‥これだけは確かですね。