
夢を記述したことはありますか?
今では、夢は、瞳の網膜の残像が脳を刺激して、
脳の記憶のどこかのドアを叩いて発生する映像‥‥
というような科学的な解釈も主流になっているようです。
でも、眠っている時に発生する夢を、
科学的に分析されるより、
それはどこまでも不思議な体験であってほしいと、
密かに願っていたりします。
自動筆記による「言葉の絵画」や「言葉の音楽」に、
私の感性は生き返ります。意図しない文章の発露により、
そこに自分の無意識の何が見えるのか?
以下は、オートマチスムの実験の言葉達です。
‥‥‥
夜。洋館風の建物の中の2階。
「記憶」と書かれた扉の前に私は立っている。
その扉を開けるべきかどうか、躊躇している自分を感じる。
開けたら何があるのか? 開けずにその場を立ち去ったら、
どんな悔恨が襲ってくるのか?
じっとしている。しっ、静かに!
勇気を出して目を閉じるんだ!
すると扉の向こうの世界が少しずつ見えてくる。
麒麟が燃えながら走っている。草原だ!
キリコの世界?
僅かに傾いだ街の不思議な直線の道が見える。
その中に草原?
草原はセピア色の淡い列車の中に、広がっている。
えっ? 走っているのは列車?
列車の中の燃える麒麟。軌道は、楕円。
ぐるぐる回っている。
眼を開けろ!凝視せよ!
扉はまだ閉まったままだ。
‥‥‥
眠りから醒めました。
眠る前にかけていたスメタナが、
まだ部屋の中に静かに響いていました。
この夢は、一瞬だったようでもあり、
何時間もかけてみていたようでもあり‥‥。
これは私の遊びです。