NHKの「その時歴史が動いた」シリーズで、
篤姫と和宮の幕末の物語の「その時」が放映されていましたね。
江戸城無血開城を実現した影の功労者として、
天璋院篤姫の果たした役割は、極めて決定的なものであったという指摘でした。
特に、倒幕のために江戸に進軍する薩摩の大将である
西郷隆盛に宛てた1300字にわたる「書簡」こそが、
血気に走る薩摩の軍隊と幕府軍との決戦を回避した「歴史的なメッセージ」であるという指摘は、何故か心打たれるものではありました。
江戸300年。戦国から江戸に亙る日本近世の社会において、
書簡の果たした役割は大きいですね。
情報の伝達において、その到達までの時間は、
現代では考えられないくらいの長さを持っていたのでしょうが、
それでも、というか、それだけに、書簡は最大のメッセージとなっていた可能性は大きいでしょう。
そして、現代。
私たちは、インターネットを通じたメールという方法を手にしましたね。
しかし、携帯メールも含めて、果たして、メールを送付する相手に対して、
一回一回、心を込めて「手紙を贈る」ようにはメッセージを送ってはいませんね。
直筆の心を贈るメッセージ。
いわば人の心が伝わるメッセージへの努力を怠ってはいけないと、
しみじみ思いました。
歴史を動かした達筆の篤姫のその書簡は、東京大学史料編纂所に保管されています。