「脳と日本人」 松岡正剛vs茂木健一郎 知のバトル2008 | 考える道具を考える

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松岡vs茂木
この「脳と日本人」(2007年12月15日 文藝春秋刊)は、
日本の知を代表する巨人 松岡正剛さんと、
脳科学者として今最も旬な超人 茂木健一郎さんの、
死闘の書といえるかもしれません。

この二人は、
私が、現代で最も注目し、それぞれの発言や著書を全て漁ろうと目論んでいる二人でもあります。

本著に収録されている対談の中身は、
2000年に開催されたある塾での対話を下敷きにして、
2006年11月の二日間栃木県のある山荘で追加対談をし、
それをまとめたものだという。

編集工学の創始者 松岡正剛さんは、
のっけからこんな言葉でこの対談をスタートします。

‥‥編集というのは、新しい関係性を発見していくということなんです。‥‥

それを受けて、茂木さんは、科学、経済、文学、哲学、歴史、インターネットからスポーツ、ファッション、料理、歌舞伎から能楽、音楽、お笑いまでがばらばらに事象が散らばっていることを指摘しつつ、クオリアの世界を説明していきます。

‥‥「心」を生み出すのは、脳全体にまたがって、一千億個のニューロンがつくりあげる、複雑で豊かな関係性ですからね。‥‥

「関係性」というキーワードを軸に、
こうして、本著の第一ラウンド(第一章 世界知を引き受ける から)は、
壮絶な知のバトル、いきなり全力の打ち合いからスタートしています。

20世紀は「主題」の時代、21世紀は「方法」の時代‥‥と喝破する松岡正剛さんの時代認識の背景にある「何ものか」を題材にして、本著はバトルが続いていきます。

(この項続く)

‥‥