NHKドラマ ハゲタカ 今年最高の作品再放送 | 考える道具を考える

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NHKのスペシャル番組「ハゲタカ」が再放送されている。
(12月22日から24日まで16時から2時間ずつ)

この番組は、今年2月に放映されたものですが、
国際番組コンクールのイタリア賞を受賞しましたね。

日本の失われた10年‥
疲弊した日本経済に海外の投資ファンドが押し寄せてきた。
ハゲタカファンドと呼ばれる彼らは、
見込みのある案件を安く買い叩き、再生して高く売る。

私が何度見ても感動するのは、
大空電機会長として登場した
菅原文太さんの存在感だった。

彼は日本のレンズ技術の開拓者であり、
その技術を育ててきた日本の有数の経営者でもあった。

菅原文太さんふんする会長は言う。
「レンズを磨く職人を一人前にするのに何年かかると思うかね?」
柴田恭兵さんは答えられない。
「30年だよ‥‥。」

この台詞の中に、800億円という赤字を抱えた大空電機の苦悩が表現されている。
企業は人。宇宙開発にまで応用されているその突出した技術は、
依然として人の手によって品質が維持されている。

技術と人と経営。
日本は確かに、痛みを味わった。

「リストラで流した血を、君は責任をとる覚悟はできているのかね?」
会長は、そう問うた。

‥‥

企業は利益を追求しなければ、
企業の基盤は確保できない。
利益をどのように出すのか‥
それは、いわば数字のマジックだ。
売上を上げる、コストを下げる。
赤字が続けば銀行や間接金融も、
株価という直接金融も見放していく。

だから、大量のリストラも、
必要とあらば実施するし、賃金の上昇も据え置く。

しかし、企業を「モノ」として見た時、
その企業は衰退のモードに入る。
企業を支えるのは、株主ではなく、
そこで働く「人」だからだ。

そして、利益もまた、人がもたらすもの。
人、一人ひとりが生み出す利益経営‥‥
「人利益経営」の考え方が、企業を再生させる最大の方法なのだと、
私たちは学んだのかもしれない。