
まだ読んでいない本について書くのは、初めてかもしれない。
既にメジャーの幻冬社 見城徹さんのこの一冊。
「編集者という病い」(大田出版 2007年2月刊)
目次を読んでいるだけで、ほとんど気絶しそうになった。
先日のTBSテレビ「情熱大陸」に登場していた見城さんの、
壮絶な生き様のその心は、
ある意味この書籍の中に反映されている、と思う。
‥‥
表現者と編集者の関係。
表現者とは、常識を逸脱したある種の偏執狂で、
その表現者の作品を編集して世間に送り出すのが
編集者の知見だ。
本当に人の心を打つ作品を創造するのは、
ある意味、意識した構造的な世界の構築力だけでは、
きっと何かが足りない、と思う。
神の手によって、
表現者の指先から迸るのを押さえきれない‥
それが表現者の病なのでしょうね。
だから私は、自分の内的動機を探っていて、
表現者の立場に自分をおくことはできないなと思った。
私は小市民的ではあるが、両親のお陰で、
比較的幸福な環境の中で育ったからだ。
でも、自分が好きな<表現すること>について、
編集者としての眼でモノやコトを見ていくことが大切だなと思っている。
私の価値観は、この編集者の眼に立脚していることを強く意識する。
表現者が偏執狂ならば、編集者は病を抱えた人間なんだ!
これが見城さんの、自己認識なのでしょう。この本は、
そのことを表現者とのやりとりの中で、
本来闇の世界でなければ活きて行けない人間が、
白日のもとに登場してしまう取引をしてしまった本でもあるようです。
だから、しきりに自殺をほのめかす‥。
私は、この本を読まずに、傍に置いておくだけにしようと思った。
扉を開けると、パンドラの箱を開けてしまうような不安がよぎるからだ。