
スーパー・エキセントリック・シアターの三宅裕司さんと小倉久寛さんが出演する「昭和クエスト」(木和 語作・三宅裕司演出)は、本日21日が千秋楽だ。
昭和クエスト‥というタイトルの笑いとペーソスと音楽と歌と踊りのバラエティミュージカル。いつものSETの馬鹿馬鹿しい爆笑が池袋の東京芸術劇場中ホールで渦巻いた。
バーチャル時代の子供たち。その子供たちに「感動」がないことに危機感を覚えた大人が、ゲームの中で1960年代を体験させようと企てる‥‥そんな現代の教育の危機に対処した奇想天外な発想で舞台は展開される。
それにしても、三宅さんと小倉さんの掛け合い部分は、ほとんど台本がないのではないかと思わせるアドリブ満載の言葉のバトルではありました。
天性の笑いが全身に染み付いた三宅さんは、いわば、存在そのものが笑い。そして小倉さんの返しの言葉が、絶妙の間となって、独特のスピード感溢れる可笑しさが醸し出される。多分、毎回違う内容の掛け合いなのだろう。
昭和回帰の心情は、特に団塊世代の心情と通ずるものがあるけれど、モノが何もなかった時代にあった「夢」「希望」「信頼」が、モノや情報が溢れた現代に何をもたらすのか‥そんな興味を持って観た。
改めて幸福感の実存が、現代社会の中で、何に求められるのか、結構、笑いながら真剣に考えていたのでした。
※この舞台は、11月2日から4日まで、大阪・イオン化粧品BRAVAで公演されます。大阪の方は、この東京下町の笑いを、可笑しがってくれるでしょうか?