
NHKの探検ロマン世界遺産スペシャル「美しき花の都~フランス・パリ~」が10月6日に放映された。
番組の紹介では‥‥‥パリジェンヌがリポーターをつとめる73分のスペシャル版。地下探検や馬車に乗っての歴史再発見など、パリを様々な角度から見つめる。 ‥‥‥とありました。
リポーターのパリジェンヌとは、父親がアルジェリア人、母親がフランス人の混血で、パリに生まれ育った18歳。様々な国からの移民が多いパリの街。その中で、パリに生まれ育った「異国のパリジェンヌ」が、改めてパリの都市計画の考え方を歴史的に検証する番組だった。
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一番印象的だったのは、確かに、馬車に乗った視線から見るパリの街並み。規律正しく計画された大改造によって、星型に延びていく9つの大通りは、美しいものでしたね。
しかし、私が関心を持ったのは、パリのど真ん中の地下に迷路のように渦巻く地下通路だった。もともと、パリの建築物は殆どが石造り。その石の原材料は、パリの地下にあった石を掘り起こして、地上に彫刻的な建築物を建てていったというもの。
初期のパリの街は小さな領域だったので、いわばパリ郊外の地下から砕石し、建設していったものが、パリの街区が巨大なものになったため、結果としてパリの街の直下に地下迷路が出来上がってしまったという解説。
このレポートを見ていて、1700年代を舞台とするレ・ミゼラブルを思い出した。ミュージカル、レミゼの中で、主役ジャンバルジャンは、傷ついた若き闘士マリウスを背負ってパリの地下道を逃げ延びる‥‥というシーンがありますね。
その地下道とは、正に、ここでパリジェンヌが案内してくれた地下道そのもののようでありました。
番組ではフランスの「自由と平等」という最も基本的な人間と社会のあり方についても触れていきます。レミゼもまた、貧困と差別という社会的背景の中で、若き学生達が蜂起した「バリケード」を舞台としてドラマが展開されていきます。
そして、現代のパリ。世界遺産の一つに指定されている「花の都パリ」が、かくも美しい景観を持つ意味が、この番組を見ていてよく分かったような気がしました。
補遺 でも東京には、人々に知られていないもっと巨大な地下道があるのを、ご存知ですか?東京の地下探訪‥‥これも興味が尽きないほどの幻想の世界があります。一度潜ってみてはいかがですか?
(写真は、NHKの番組ホームページから)