豊かさの指標 北野武の「独裁」関連番組を見て考える | 考える道具を考える

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 世界各国の独裁国家を取り上げて、その内実を評価しようという番組が放映された。

 基本的に北野武さんの番組は見るようにしているが、この番組で、「豊かさの指標」のいろいろを見せ付けられて考えた。

 中でも、鎖国的政治を続けている仏教国ブータンの若き国王の「民主化」への歩みと、国民の幸福感の評価については、「何だかな‥」と思うこと多々ありでしたね。

 要は、進歩より自然、経済より環境、そのままの生活にある「幸福感」に溢れた国でありながら、インターネットを通じて溢れかえる国際社会の中では孤立して国の運営はできないということ。そして、高度情報社会のグローバル化の中にあって、一気に情報を開放していくときに起こる「ひづみ」を、テレビは放映していたわけですね。

 人間の「欲」には限度がなく、その「欲」によって突き動かれた人間の営為は、結果的に悲しい結末を迎える。大切なのは、「無欲」であり、この「業」を排除して生きること。仏教的価値観の根底には、こうした「無欲の美徳」がいつもありますね。

 何が幸福なのか‥‥洪水のように溢れかえる情報の中で、今の日本の我々の生活が、本当に幸福なのか‥。知らないほうが良い情報と、知ってもコントロールできる情報とが混在する中で、情報を収集する自由の背後にある人間の心の問題は、どう解決していくのか?

 ‥‥

 発展とか成長とかが、人間の生きる目標であるかのように考えられ出したのは、僅か数百年のことだと誰かが指摘していましたね。それまでは、日々、同じことを繰り返し、時間が止まったようにして生きること、自然の中にいて、自給自足を基本として共同体を運営していくことで、人間が本来持っている幸福感を受容することができる‥‥そんな教義が、確か、昔にありましたが‥‥。

 さて、私は、今、幸福? という疑問を、ブログの中で書いているわけですが‥‥。