10行でショートショートを書く試み その3
「戦場のカメラマン」
東南アジアの小さな仏教国で起きたデモ。
彼は、そこに、どんな普遍性を見出そうとしたのか?
その混乱の最中で、彼を至近距離から撃とうとする軍人の姿は見えなかったか?
こうした事件があるといつも、ピューリッツァー賞を受賞した澤田教一さんを思い出す。
ベトナムの森林の中での戦争。戦禍から逃げ惑う一人の少女の写真。
澤田さんはレンズの向こうに絶望を見たのではなかったか?
そして、いつの時代にも、戦場にはカメラマンがいる。
彼らは、一枚の真実のために自らの命を賭ける。
まるで神から当られた使命をまっとうするかのように…。
長井さんもまた、その瞬間、絶望を見てしまっただろうか?
長井さんのご冥福をお祈りいたします。合掌