何度か取り上げたアメリカの「アクターズ・スタジオ・インタビュー」。
インタビューアーは同スタジオ学長のジェームス・リプトン氏。
この番組はきわめて人気が高く、しかもリプトン氏の巧みな「質問力」に、多くのハリウッドの監督、俳優たちが本音を次々と披露してしまうことで有名でもあります。
特に面白いのは、番組の後半で参加している学生達とのディスカションの直前に行われる「10の質問」ですね。俳優、監督達の回答もまた人となりが浮き出て楽しい。
例えば、「ジュリアロバーツ 自らを語る」では、次のような質問と回答がかわされています。
Q 影響を受けた女優は? A オードリー・ヘプバーン、キャサリン・ヘプバーン
Q 好きな言葉は? A 「優雅」
Q 好きな音は? A 「鐘の音」
Q 天国で神様に言われたい言葉は? A 「さぁ、お入り」
Q 胸躍るのは、どんな時? A 「的を得た言葉を聞いたとき」
Q 役を受けるポイントは?
A 脚本を全部読み終えたとき、吐き気を催したら、すごくイイ兆候。(笑)
‥‥などが続く。
また別のシリーズでは、スティーブン・スピルバーグ監督がこの質問に答えていた。
Q どんな人が嫌い?
A 話に耳を傾けない人
Q 天国があるなら、着いたとき神様に何と言われたい?
A 話に耳を傾けてくれてありがとう
評論家の金井景子さんは、「耳で読む」という自らのホームページで、このことに触れ、
‥‥『未知との遭遇』や『E.T.』、『太陽の帝国』、そして近年の『A.I.』に至るまで、一貫して「子どもの視点」にこだわり続けるスピルバーグの作品は、同時に観る者の聴覚を「子どもの耳」にチューニングすることも求めてくる。‥‥と書いている。
巧みな質問力と回答者の素直な感情表現は、本当に勉強になりますね。
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この文章は、昨年の今頃、別のブログに私自身が書いたものです。今、改めて、対話の上手な人は、対話に入る前に、十分な情報を集め、分析し、対話に臨んでいることが理解できますね。
相手に対する関心の強さで、対話の良し悪しは決まる。最近、夙に、思い込みが激しくなってきた自分に対する警鐘として、再掲してみました。