
私が大好きな博物学研究家 荒俣 宏さんが、この7月に「アラマタ大事典」を出版した。
この大事典‥監修者荒俣宏氏の好き勝手なテーマを、1950年代風の事典に取りまとめたもので、五十音順に並んでいるテーマは、どう見ても荒俣氏の興味のあるものばかりではあります。但し、これは、子供たちを対象にした事典という装丁なので、文章には全てルビがふってあります。
アインシュタインからはじまる「ア行」には、アシカとアザラシが続き、次にアトランティスが来て。アホロートル、アマゾンの巨大文明‥と続いていきますが、はてさて、この事典の構成にはどんな特徴が‥‥?
‥‥
それはさておき、「アラマタ式博物学とは?」というアラマタ・メソッドの解説を見てみると、この事典の読み方が描かれています。‥‥「好奇心」をもてば、世の中のことを、なんでもおもしろがれる。なるほど‥そして、ポイントは、
1 物事には「事実」と「別の見方」、「フィクション」がある。
その3つを探求する力が好奇心である。
2 じっさいのものを見て、感動しよう。
3 好奇心と行動力で、知識を「知の冒険」にかえていこう。
4 おどろきとかん道が好奇心の源だ。
と解説していますね。ふむ。
要は、好奇心。
そしてこの大事典の凄いところは、事典で取り上げられているテーマの一つひとつは、あくまでも「五十音順」に並んでいるのですが、それだけ事典の頭から読んでいっても、一つひとつのテーマが何故選ばれているかは直ぐには判別できず、むしろその多様性について唖然とするだけなのですね。
しかし、この事典の読み方解説のページには、「ジャンプ」の勧めという読み方が解説されていて、一つのテーマを読んでいて、その中のキーワードに興味が沸くと、関連する情報が別のページにちゃんと存在しているという仕掛けになっていることが理解できます。
ああ、そうか。
これがジャンプして読んでいくと、それぞれのテーマが何故選択されているのか、アラマタワールドの全体像がはじめて分かるのですね。この事典のからくりが、初めて分かった瞬間で、こうして、あちらに跳び、こちらに飛びながら読んでいくと、この事典の意図が分かるという仕掛けに気づくわけですね。
さすが、アラマタ先生。
この夏休みに、是非、手にとって、暑くてぼーっとしてしまいがちな午後か、寝苦しい夜中に眺めてみるといいかも‥です。