東京からカラスが消えて‥ | 考える道具を考える

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The instrument which I think

 朝、通勤の途上、東京のビルの谷間を歩いている時‥‥ふと、気づいたのですが、あの五月蝿いカラスの軍団の姿がまったく見えないのです‥‥。

 早朝のビルの頂上に、数多く生息していたカラスたち。カァー、とも、アァー、とも聴こえるあの不快な鳴き声。「おいしそうな残飯は、此処だぞ~っ」とでも伝え合うようなあの鳴き声の反響がなくなっているのです。

 時に挑発的に頭上から睨み下し(こういう言い方あったかな?) そして、目があったら、突撃でもするかのような動作を繰り返して恫喝するように‥(眼つけんじゃねぇ~よ!) そして、時に、頭上すれすれでバサバサと羽を揺すって‥おっと、カラスってこんなに、でかい鳥だったか? と驚いていた。そんなシーンが、いつの間にかなくなっていた。

 東京の朝が、こんなに静かだったとは!

 ‥‥

 平成14年の東京都の統計では、都内のカラスの数は、何と34600。それがカラス撃退プロジェクトの努力?によって17年には16000まで激減。これからも、撃退するプロジェクトは継続されていくといいます。

 しかし、駆除されたのは、減少したカラスの数の半数。ということは、残りの半数はどこに行ったのか?

 もしかすると、地下に潜伏したのか? 我がもの顔で東京の制空権を握っていたカラス軍団。ビルの屋上に、針金のハンガーを巧に組み合わせてつくる巣。何でも食べつくす食欲。そして、食糧を小分けして食べるたに、屋上看板の脇に保存しておくという能力。

 これらの知恵があるカラスが、そのまま、どこか地方に集団移動したとは思いにくい。きっと地下に潜伏して、次の地上デビューの準備をしてるいに違いない。

 ‥‥

 ある朝、静かな東京のビルの谷間を歩いていて、こんな声が聞こえたのです。「ナメンナヨ! 俺達は、人間様が誕生するずっと前から、この地球で生きてきたんだ! 今に見てろよ! ふん」

 私達は、都市を創造し、都市の発展のために工業化を進め、その結果、お天道様から環境というお叱りをいただいている。都市の問題を、隠蔽するために不都合なものは隠し、あるいは排除し、生活している。こういう発想の延長上にカラス軍団の排除という施策があった。

 カラスくんたちは、今、何を企んでいるのでしようね?