ミート某社の牛肉偽装事件が、またまた社会問題化している。次から次へと、この種のコンプライアンスの問題が発覚していく。
大半は社員や取引関係者からの内部告発でこのような事件が発覚する。しかも今回は、社員からの内部告発は、ずいぶん前から自治体には届けられていたという情報もある。自治体がそのことを隠ぺいしていたとしたら、これはもう共犯でありましょう。
しかし、内部告発がある企業は、まだいい。良くはないが、従業員のモラルが最後のぎりぎりのところで保たれていたことを表している。問題は、全社を挙げて隠ぺいている場合は、表面化しないということでしょう。秘密裏に処理され、変更して問題を隠し続ける企業がどれだけあるか…。
とはいえ、この種の問題で最も悲しいことは、良心に従って告発した人そのものが、解雇されることでしょう。今回の事件では社員全員が解雇されたというニューも流れました。何で最初に従業員から?
かつては公害という社会問題がありましたね。公害を発生させる企業は、その周辺に従業員が大勢住んでいるという企業城下町などと称された都市の構造がありました。そして、皮肉にも公害で病に倒れる最初の被害者は従業員でした。自分の生活を支える企業が発生させる問題点を解決しようすると、まっさきに従業員が被害者になるという構図は、現代の食品企業の偽装事件でも同じように思えますね。
企業は、誰のためにあるのか? ついこの間まで、こんな問いが世間をにぎわしていました。曰く、株主のため、曰く、取引先のため…、そして最後に、従業員のためとくるのがコンプライアンスの公式のようでもあります。
しかし、私は、企業はあくまでも、顧客と従業員のためにあると思いますね。であれば、こんな馬鹿げた偽装をしてまで、利益を追求する必要などないのだと思えるのです。
いかがでしょうか?