
ミュージカル。レミゼラブルが日本で初演されてから、今年で20周年になる。
あと一週間で3ヵ月に亙る帝国劇場での公演が始まる。今年は、20周年記念公演で、特別バージョンが準備されている。従って、初期のころからの常連だった鹿賀丈史さん、斉藤晴彦さん、島田歌穂さんらが、スペシャルバージョンで登場する。
日本では、東宝系、劇団四季系、独立系と様々なミュージカルが連夜公演されている。私が好きなのは、このレミゼだろう。
主人公のジャンバルジャンには、最も人気の高い山口祐一郎さんのほか今井清隆さん、別所哲也さん、橋本さとしさんと4人のバルジャンが登場する。
対抗するジャベールには、岡幸二郎さんのほか、石川弾さん、今拓哉さん、阿部裕さんが交代で出演する。
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ビクトル・ユゴーの長編を舞台化して、全世界で公演されているレミゼ。原作は、きわめて冗長な作品だが、ジョン・ケアード/トレバー・ナンの演出と、キャメロン・マッキントッシュの制作協力で、見事な舞台に仕上がっているのですね。
貧しさゆえに、バンを盗み、19年という長きに亙る刑に服していたジャンバルジャンが仮釈放されてからの様々なる変転を辿る物語。そして執拗にバルジャンを追い続ける警部ジャベール。ある意味この単純なストーリィの縦軸に、フランス革命以後のフランスの世情や人々の生活、そして、親と子の愛情が絡んで、重層な物語として仕立て上げられている。
ミュージカルという表現方法と、物語性と、そして音楽。これらが最も調和しているのが、このレミゼなんだろうと思う。批評抜きに、素直に楽しめる今年の初夏のひと時を、ゆっくり楽しもうと思う。