東京ストリート陸上 丸の内のビルの谷間で‥‥ | 考える道具を考える

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 5月27日、日曜日。東京・丸の内に設置された陸上競技のコース。

 東京ストリート陸上のイベントは、都市のど真ん中で開催されました。短距離の朝原 宣治、菅野 優太、ハードルの為末 大、棒高跳びの有木 健人などが、一流の走りや跳びを、目の前で披露してくれた。その迫力に、訪れた観客は魅了された‥と言っていいでしょう。

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 陸上競技は、日本ではマイノリティなスポーツですね。正直言って‥。私は、中学から高校までは、野球と共に陸上競技をやっていました。

 鍛え上げられた肉体と、その跳躍の力。子供のころ身近で観る機会のあった「陸上競技」の魅力にとりつかれた一人でした。「かけっこ」が少し他の人より早かったということもあったかもしれません。

 しかし私達の時代は、エンターテインメントとしての陸上競技などという発想は、微塵もありませんでしたね。毎日毎日、トレーニングを続けていく過程で、只ひたすら「根性」を鍛えていくだけの練習だったように思えます。

 優秀な選手は、本来もっている素質と、技術と、マインドの強さを併せ持っていましたね。この中で、技術力というものは、素質やマインドを大きく飛躍させる重要な要素だと思っています。単純に早く走るためにも、そこには科学的な技術が必要なのですね。

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 先々週のTBS「情熱大陸」には、福島大学の川本和久さんが登場していました。走り幅跳びの池田久美子選手、400メートル日本記録保持者の丹野麻美選手を育てたことで一躍有名になりましたが、彼は、筑波大学を卒業して福島大学に赴任し、カール・ルイスのコーチであるトム・テレツに学んだとされています。

 科学的な理論に基づいたトレーニング方法を、独自に開発したことでも有名ですね。そして、人間が早く走るには、いわばコツがあるということを、番組では、わずか3時間ほどで普通の学生が、早く走れることを実証していました。

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 人間の肉体は、脳の理解と、それを筋肉で覚えるためのトレーニングと、そして達成感という喜びが必要だということでしょうか? しかし、こういう理屈は大人になってから考えたもの‥。子供の場合は、もっと素直に、早く走ることの喜び、楽しさだけで十分でもあるとは思いますが‥。

 私は少年時代に‥もう少し、指導に従う素直な心を持ち合わせていれば‥‥。という思いで、ストリート陸上を眺めていたのでした。

 これって結局、心・技・体、か‥‥。