青春フォークソング大流行である。
西岡たかしと五つの赤い風船(とその仲間たち)がテレビ東京の特集番組に登場していましたね。「遠い世界に‥」は、神田川、昴、などとは違うマイナーな世界での永遠のヒット曲なのではと思います。
実に懐かしく、また、思い出深い曲が、今も営々と本人によって歌い続けられていることに、まずは感動です。団塊の世代の同時代性を訴求したこの種の番組は、しばらくの間、続くのでしようね。
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西岡さんと同時期一緒に活動していた高田渡さんは、残念ながら、北海道で急逝されましたが、吉祥寺という街とフォークとを結びつけた最初のシンガーだったといえるでしょう。
当時は、高円寺、阿佐ヶ谷、吉祥寺という中央線沿線に新しい文化が急速に芽生えていた時代でもありました。新宿に近く、しかも学生たちや若者たちがたむろするのに丁度いい街でもあったわけですね。
当然、私も、高円寺界隈には出没し、漫画家永島慎二さんの舞台となって登場した珈琲専門店「ポエム」に足を運び、吉祥寺のジャズ喫茶で朝まで過ごしていたわけです。
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そして、その時代をリードした西岡さんや加川良さんが、今もそのままの姿で(さすがに立派なオヤジではありますが)舞台に立ち続けている姿を見ると、これは、単なるノスタルジーの世界だけに留まっているのではないなという思いがわいてきます。つまり‥
‥‥感傷というものは感情の豊富をいうのではなく感情の衰弱をいうのである。感情の豊富は野性的であって感傷的ではない。‥‥小林秀雄
そうですね、これは、団塊の世代の感傷ではないのですね。歌を歌い続けるということは、どこかにまだ「野生」が残っているのだといえます。昔懐かしい歌も大事ですが、オジサンになった当時のカリスマが、今を歌った歌が聞きたいと、もう一方では思うのでした。