
現代の「知の最高峰は誰か?」と聞かれれば、私は躊躇なく 小林秀雄さんを上げるだろう。
現代の「智のマッピングをしろ」と言われたら、その中心に躊躇なく 小林秀雄さんを置くだろう。
これが私の批評家小林秀雄に対する熱い思いですね。
新潮社から小林秀雄全作品28巻、小林秀雄全集全14巻が発行されているが、この全集を読みきるのが私のライフワークだ。老後の楽しみでもある。
そして、明日の日付で、新潮新書から「人生の鍛錬 小林秀雄の言葉」が発行される。批評家24歳から晩年80歳までの偉業を時系列に並べ、その年齢の区切りごとに珠玉の言葉を選んだ新潮社編小林秀雄アフォリズム集となっている。
本当は原文をじっくり当たるのが一番。しかし、小林秀雄の言葉に触れるには、この新書はとても便利だ。新潮社の編集者が渾身の力を振り絞って選定した416篇の言葉を、ゆっくり楽しみましょう。
私は、この中で、批評家57歳から61歳までの章が一番好きだ。
つまり「考えるとは 物と親身に交わる事だ」というテーマの章。
‥‥物を考えるとは、物を掴んだら離さぬという事だ。画家が、モデルを掴んだら得心の行くまで離さぬというのし同じだ。だから、考えれば考えるほどわからなくなるというのも、物を合理的に究めようとする人には、きわめて正常な事である。だが、これは、能率的に考えている人には異常な事だろう。‥‥
いかがですか?