幻を見た | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

今朝、幻を見た

森。深い霧に霞んでいた
その真っ只中に私は蹲っていた

そして聴いていた
いや、何かを聴こうとしていた

音がする
微かだが、音が聴こえる
鼓動?

その方向に耳を澄ませた
何かが、そこに居るという予感があった

胎内で初めて世界と接するのは、音。
それは言葉ではなく、映像でもなく、音。

そう、霧に霞むぼんやりとした自然の中のどこか遠くから聴こえてくる
原初のその音に再び出会うことを期待して
私は耳を尖らせていたのだ‥

そして、確かにそれは聴こえてきた
と思った‥

何故? 私は、この瞬間、幻だと思った
幻であってほしいと願ったのかもしれない

‥‥うぅ、寒い!
誰か、その窓を閉めてくれないか?


‥‥‥‥‥‥‥何年か振りに風邪をひきました。背中に悪寒が走って、布団の中に蹲りました。覚醒しているのか眠っているのか‥幻影に包まれた時間を過ごしました。そして夢を見てきたのでしょう。それを思い浮かぶままに、言葉にしてみました。

風邪をひいて煙草を吸うと、喉に青い船が通る‥そんな近代詩人の一節が蘇りました。

ふぅ。元気にならなければ‥。