1878年3月25日は、記録によれば、中央電信局虎ノ門の祝賀会場でアーク灯50個が初めて点灯された日。つまり日本初の電灯灯火の記念日なのですね。
それから130年。日本の夜は、明るさに溢れている。
昼と夜の境界を失って、人間は何をなくしてきたのだろうか?
‥‥
かつて東芝に山田正吾さんという開発のエキスパートがいた。土光さんの懐刀として数々の日本の近代化に貢献した方だ。
電球を開発し、町の中に電灯をつけていった。洗濯機を開発した、テレビを作った、冷蔵庫が生まれた、電気コタツができた。日本人は走ってきた。そして確かに豊かになった。
電気が街を照らした時、暗い時代は終わった。
そして、今、原子力を使わないかぎり、大都会の電気の供給は不可能になった。そのために、僅かなミスは隠蔽され続けてきた。放射能が静かに街に忍び寄っている。明るさは、目に見えない恐怖を日高くしているのか?
夜は暗くてもいいのではないか? それが自然なんだろう?
そんな風に思う時代になったら、環境の問題は解決するのだろうか? それとも人間は、後ろ向きには歩けない動物なんだろうか?